11月3日、熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ)にて行われる、第56回全日本大学駅伝(午前8時10分スタート)のチームエントリーが発表されました。
太田蒼生
選手 4年
白石光星
選手 4年
田中悠登
選手 4年
鶴川正也
選手 4年
野村昭夢
選手 4年
塩出翔太
選手 3年
安島莉玖
選手 1年
若林宏樹
選手 4年
皆渡星七
選手 3年
遠藤大成
選手 1年
宇田川瞬矢
選手 3年
熊井渓人
選手 2年
折田壮太
選手 1年
黒田朝日
選手 3年
平松享祐
選手 2年
黒田然
選手 1年
10月14日に開催された、3大駅伝の一つ「出雲駅伝」において、3位の成績を収めました。
1区の鶴川選手の区間賞獲得の激走、6区アンカーのエース対決等、見どころも満載のレースでした。
しかし、短距離のスピード勝負の駅伝だったこともあり、國學院、駒澤にやや有利に働き、本学は惜しくも3位という結果になりましたが、収穫の多いレースでもありました。
1区 8.0km
鶴川正也選手
区間タイム 23:40
通過順位 1位
区間順位 1位
※区間賞獲得
2区 5.8km
野村昭夢選手
区間タイム 16:32
通過順位 3位
区間順位 6位
3区 8.5km
黒田朝日選手
区間タイム 23:55
通過順位 1位
区間順位 3位
4区 6.2km
宇田川瞬矢選手
区間タイム 17:58
通過順位 2位
区間順位 5位
5区 6.4km
若林宏樹選手
区間タイム 18:40
通過順位 3位
区間順位 5位
6区 10.2km
太田蒼生選手
区間タイム 29:39
順位 3位
区間順位 3位
5月10日~12日に東京国立競技場で開催された「第103回関東学生陸上競技対抗選手権」
2部において、本学の陸上競技部長距離ブロックの参加選手達が、以下の好成績を収めました。
宇田川 瞬矢 選手(3年)
種目 1500m決勝
順位 準優勝
タイム 3分53秒41
※連覇ならず悔しい準優勝
黒田 朝日 選手(3年)
種目 10000m
順位 3位
タイム 27分52秒02
※日本人トップ!青学初の27分台達成!
鶴川 正也 選手(4年)
種目 5000m決勝
順位 優勝
タイム 13分36秒41
※昨年の雪辱!留学生を撃破!
太田 蒼生 選手(4年)
種目 ハーフマラソン
順位 準優勝
タイム 1時間3分4秒
※日本人トップも悔しい準優勝
1月28日(日)、相模原キャンパスに近接するJR淵野辺駅前商店街で地域団体が構成する実行委員会主催による「青山学院大学箱根駅伝総合優勝祝勝式典」が開催されました。
開催時間の14時にはすでに沿道は身動きが取れないほどの大観衆(3万3000人)で埋め尽くされていました。
特設ステージでは監督はじめ箱根路を走った選手が上がり、原監督と選手代表挨拶、選手紹介、記念品贈呈が行われました。冒頭原監督は「4年ぶりにこの男、このチームが帰ってきました。箱根駅伝は何が起こるか分かりません。また、人生も何が起こるか分かりません。負けと思ったら負けでございます。我々は、また皆様方もこれからも「負けてたまるか大作戦」と称して、人生ハッピーに頑張りましょう」とスピーチ、会場を沸かせました。
その後は応援団、吹奏楽・バトントワリング部の先導で、原監督と志貴主将がオープンカーに乗車、選手はその後ろを歩いて300mをゆっくりとパレード。沿道に詰めかけた市民やファンの黄色い声が飛び交う中、選手たちは笑顔で手を振りポーズをとって写真撮影等に応えていました。(文・写真 山﨑清貴)
※写真/パレードのショット(クリックまたはタップすると拡大されます)
攻めて、攻めて勝ち取った2年ぶりの王座奪還
7回目の総合優勝、「負けてたまるか!大作戦」大成功
完全優勝 10時間41分25秒(大会新記録)
往路優勝 5時間18分13秒(往路新記録)
復路優勝 5時間23分12秒
区間賞 2区・3区・4区・8区・9区(5区間)
前回総合大会新記録 2022年第98回大会
10時間43分42秒
(青山学院大学)
前回往路新記録 2020年第96回大会
5時間21分16秒
(青山学院大学)
復路新記録 2022年第98回大会
5時間21分36秒
(青山学院大学)
最近10年の青山学院大学総合優勝回数
7回/10年
最近10年の青山学院大学区間賞
32区間/100区間
電車を乗り継いで、追っかけ観戦記(往路)
終わってみれば圧巻のレース運びで、前回2022年に青山学院大学が打ち立てた大会記録を2分17秒更新する驚異的な大会新で完全優勝に輝きました。
1月2日・3日両日はスマホでLIVEを見ながら電車移動。駅とコースが近い往路1区・3区・4区、復路7区・8区・10区を選手追っかけ応援を決行しました。
往路1日目
往路の1区は川崎駅前通りと1号線が交差する新川橋で荒巻選手を待ちます。荒巻選手は昨年の全日本大学駅伝で6区を走り区間3位で準優勝に貢献しました。序盤は一時トップ集団4校の中に居ましたが、新川橋通過時は後続集団に吸収され10位で通過。しかし最後まで積極的な攻めの走りで食らいつき9位でトップとの差35秒で2区黒田選手に襷を渡しました。この秒差がその後の快進撃に繋がることになります。
通過後は川崎駅から藤沢駅へ移動。2区はLIVEを観ながらの応援です。
花の2区を託されたのは黒田選手。横浜駅通過時点ではトップとの差が1分近く開きましたが、彼の真骨頂は権太坂からでした。徐々に順位を上げて戸塚中継所1キロ手前で単独2位に浮上、最後の難所・戸塚の壁でトップの背中が大きく見える位置まで押し上げ、中継所では7人抜き22秒差で3区の太田選手へ襷を繋ぎました。昨年の関東インカレを観戦した際、本人に「箱根はどこを走りたいの?」と聞いたところ「5区の山です」と即答が返ってきました。権太坂から始まった坂対応は、十分山にも通用すると確信しました。
藤沢駅到着後、藤沢橋交差点で太田選手を待ちます。歩道いっぱいに観戦者で溢れ場所の確保が大変です。そうこうしているうちにトップの駒大が通過、ここはスマホを見る余裕もなかったため、まさかトップの直ぐ後ろに太田選手が忍び寄っているとは露知らず、撮影し損ねてしまい大失態。悔みながらも次なる小田原へ急ぎ移動。
藤沢橋から1キロ程走ったところで太田選手はトップの選手の後方にぴったりとつき10キロにわたりデッドヒートを繰り広げます。電車内でLIVEを見ながら「行け、行け、よっしゃ」と声をあげる大興奮状態。サングラスをかけて表情は見えないものの獲物を狙うチーターのような追い上げ、そして駆け引きの上手さで残す3キロでロングスパートをかけ、中継所で4秒差をつけてトップ交代、日本人初の1時間を切る驚異的なタイムで4区佐藤選手に襷を渡しました。異次元の走り、お見事というしかありません。
小田原駅に着く頃には雨が本降りに変わり、駅前で傘を購入して17キロ地点のさがみ信用金庫本部前で佐藤選手を待ちます。箱根駅伝4年連続出場、出雲・全日本を含めると10回出場という安定感と信頼感、まさにミスター箱根男。待つ間、昨年も追っかけをして7区を走った佐藤選手を思い出しました。大磯ロングビーチ付近で待ち構えて通過を待ちましたが、復路6区で順位が往路3位から7位に後退、7区を任された佐藤選手は表情も厳しく8区に襷を繋ぐ時点で8位と順位を1つ落とす結果となりました。力のある選手でも流れの歯車がかみ合わないと、本領発揮できない事実を痛感しました。
雨は一段と強くなり体感温度が下がる中、佐藤選手の姿が視界に入りずぶぬれになりながらも視線はしっかりと前を向いて通り過ぎて行きました。22秒差で受け取った襷も通過時点では1分強離していたでしょうか。小田原中継点では1分27秒差にリードを広げて往路最終ランナー5区若林選手へと引き継がれました。
4区全選手が通過後、小田原駅に戻りカフェで5区のゴールをLIVEで見守りました。
2年前の98回大会で1年生ながら山登りに起用されて「若の神」と称された若林選手が2度目の5区山に挑みます。雨は一向に止まず、山の温度が下がる環境下に置かれても力走して小涌園前で2位との差を1分53秒に広げ、雨が小降りになり下りに入ってからはさらにスピードアップ、沿道の声援に押されて仲間のもとへ笑顔でゴールしました。2・3・4区での区間賞、若林選手も区間2位(区間新)の好タイムで往路優勝を果たし、前回98回大会で本学が出した往路新記録を3分3秒縮める驚異的な更新となりました。若林選手は来年が最終学年。5区区間新記録でフィニッシュテープを切って有終の美を飾っていただきたいと期待しています。
1区 荒巻 朋煕選手(2年) 01:01:37 区間9位 トップ差 35秒
2区 黒田 朝日選手(2年) 01:06:07 区間賞 トップ差 22秒
3区 太田 蒼生選手(3年) 00:59:47 区間賞 2位差 4秒
4区 佐藤 一世選手(4年) 01:01:10 区間賞 2位差 1分27秒
5区 若林 宏樹選手(3年) 01:09:32 区間2位 2位差 2分38秒
※往路1区~5区の選手の走行写真 5枚(各写真をクリックまたはタップすると選手名が出ます)
電車を乗り継いで、追っかけ観戦記(復路)
復路2日目
3日は暗いうちから自宅を出発して小田原に向かいましたが、先行する電車が故障で止まり再開の見通しが立たないというアナウンス。7区の通過時刻に果たして間に合うか一瞬焦りました。海老名駅から上りに乗り換えて相模大野に戻り、藤沢・小田原に変更しようと上りホームに向かう途中で再開のアナウンスが入り、慌てて戻り30分のロスはありましたが、8時過ぎに無事小田原に到着しました。
すでに復路一番手6区野村選手はスタートしていました。
復路は全員が箱根駅伝初めて。往路で2分38秒の貯金を維持しさらに貯金を殖やせるか6区を託された野村選手の走りがカギとなります。LIVEを観ていても一斉スタートの大学の紹介が長々と続き、野村選手の情報が流れてこずイライラ感が募りましたが、山を上り切った芦ノ湯ポイントで差が広がり、小涌園前では3分以上離し、山下りに入ってからは過去小涌園前拠点で見た下りのスペシャリスト小野田選手を彷彿とさせる走りで2位を引き離し、小田原中継所では4分17秒と引き離しにかかります。「山を制するものは箱根を制する」というように、この時点で「これはいけるぞ」と一気に期待が膨らみました。
7区山内選手を待ち受けるのは駅から一番至近距離の小田原市民会館前歩道橋横のカーブ付近。山内選手は昨年の出雲で区間賞、全日本で区間4位と好タイムの結果を出して最初で最後となった箱根駅伝の出場を勝ち取りました。小田原中継所から3キロ地点で待ち受けていましたが、2・3度時計に目をやり、あっという間にカーブを曲がって目指す平塚中継所へと駆け抜けて行きました。
急ぎ次なる藤沢に向かって小田原から移動。電車の中では山内選手が大磯で2位との差を開き、平塚中継所では4分44秒と徐々に勝利の道が見えてきました。
藤沢駅に到着後は南仲通交差点の応援拠点へ。復路の歩道にはフレッシュグリーンの幟旗が林立しています。そして往路側の歩道には原監督夫人の美穂さんの姿も。通過前には「ショウタ ショウタ ショウタ・・・・」と周りに響くほどの大声でリハーサルも行って準備万端、通過を待ちます。
8区は塩出選手。実績もなく事前の情報はありませんでしたが、そう言えば昨年の世田谷246ハーフマラソンを観戦した際、箱根駅伝エントリーメンバーを決める選考レースを兼ねた大会でトップ3を青学が独占し2位で表彰台に上がった選手だと思い出しました。その勢いは変わらず前半から積極的に飛ばして区間新の走りで南仲通を疾風のごとく通過して行きました。この先の遊行寺坂では2位に5分21秒差をつけ、戸塚中継所では区間新とはなりませんでしたが、5分33秒の差で優勝安全圏に入り、立派な区間賞で9区に繋ぎました。
藤沢駅から最後の目的地10区の増上寺応援拠点のある浜松町駅へ移動。藤沢駅改札前には青学応援隊のご一行がいたので尋ねると選手父母会の方々でした。にこやかな表情を浮かべていました。9区は電車の中でLIVE観戦。
9区を任されたのは倉本選手。箱根駅伝直前の11月に開催された世田谷246ハーフマラソンで6位入賞、同月のMARCH対抗戦10,000m4位と2試合で自己ベストを記録して、4年生にして初の箱根路の切符を手中にしました。大きな貯金をもらって苦しいながら権太坂では5分56秒、鶴見中継点では6分23秒と大きく差を広げました。4年間の万感の思いを込めて集大成であり最大目標であった箱根駅伝を走ったのではないでしょうか。そしてその強い気持ちが区間賞を獲得しました。
浜松町駅から増上寺の三解脱門前に着いた時には門の上まで幾重の観戦者で埋め尽くされていました。少し品川寄りに向かい、東京タワーの見える芝公園前で短大同窓会が幟旗を立てて選手を待っていました。応援風景を撮影するため反対側の歩道に移動し、さらに選手を撮影するため日比谷よりの御成門で待ち受けました。
アンカー10区は宇田川選手。世田谷246ハーフマラソンで8位入賞、MARCH対抗戦で3組目1位の自己ベストを記録し、倉本選手同様に箱根路を手に入れました。先行逃げ切りが優位と言いますが、復路の各区で区間賞と3位以内で襷を繋いで秒差を徐々に広げたことで余裕の走りができ、気持ち的には楽なレース展開となりました。
ゴールの大手町から5キロ手前で追っかけ最後の宇田川選手を待ち受けて撮影はすべて完了、日比谷、ウイニングロードの銀座中央通り・日本橋、ゴールの大手町へと駆け抜けて行きました。その後スマホにかじりついてゴールを見守りましたが、最後のフィニッシュテープ手前の直線距離では関東インカレ1500mで優勝者らしく、100メートル走のようなラストスパートをかけて笑顔でゴールを切りました。
2日間にわたる追っかけ終了。6ヵ所の追っかけは、撮影ポイントの場所や電車の時刻等事前の下調べを含めてタイトなスケジュールでしたが、電車の中では周りの様々な情報が耳に入ってくるのでそれなりに楽しい時間と空間であり、電車に乗っている方の3分の1以上は追っかけでした。2回目の挑戦でしたが病みつきになります。
6区 野村 昭夢選手(3年) 00:58:14 区間2位 2位差 4分17秒
7区 山内 健登選手(4年) 01:02:46 区間3位 2位差 4分44秒
8区 塩出 翔太選手(2年) 01:04:00 区間賞 2位差 5分33秒
9区 倉本 玄太選手(4年) 01:08:51 区間賞 2位差 6分22秒
10区 宇田川瞬太選手(2年) 01:09:21 区間2位 2位差 6分35秒
(文・写真 1区・4区・7区・8区・10区 山﨑清貴)
(写真提供 2区・3区・5区・6区・9区 青山スポーツ新聞編集局)
※復路6区~10区の選手走行写真(各写真をクリックまたはタップすると選手名が出ます)
フレッシュグリーン軍団、各拠点で選手の背中を後押し
4年ぶりの沿道応援の実現で「箱根駅伝を応援する会」では、往路1区から5区の19ヵ所、復路6区から10区の22ヵ所に応援拠点を設け、万全を期して応援に臨みました。名前の声掛けリハーサルもバッチリ、後は選手の通過を待つばかりです。
大手町の号砲とともに気になるのがレース展開や順位。テレビ観戦と違い終始状況が把握できず、それぞれがLIVE動画やSNSで途中経過の情報を得て、仲間同士でコミュニケーションを取っています。それも待つ間の一興です。
レースは当初の予想を覆し、1区・2区の攻めの走りが3区に繋がり、トップに駆け上がると徐々にリードを広げ、その後はトップの座を譲ることなく大手町にゴールしました。各応援拠点では刻々と入ってくる情報にボルテージが上がり声援にも力が入ったものと思います。
選手たちもフレッシュグリーンの幟旗を目にして元気を出し、名前の連呼でギアチェンジして駆け抜けたのではないでしょうか。
両日にわたり沿道に参集いただいた校友とそのご家族、多くの学生ボランティア、青学ファンの皆様、またテレビを通して観戦いただいた皆様の力に支えられて総合優勝を果たすことができました。厚くお礼申し上げます。(文 山﨑清貴)
撮影/立会川・戸部・権太坂・南仲通交差点・茅ヶ崎ゴルフクラブ・太平洋不動産・トーホー・田中屋本店・片野屋呉服店・
フィッシングショップノザキ・品川・増上寺・日本橋拠点グループ 各拠点の皆様、山﨑清貴
◆フレッシュグリーンの旗、旗、旗… 一気に公開、歓喜のるつぼ(クリックまたはタップで拡大されます)
晴れやかな舞台、参加者全員で喜びを分かち合いました
箱根駅伝総合優勝の感動の余韻が覚めやらぬ1月11日には、青山キャンパスガウチャー記念礼拝堂前で優勝報告会が開催されました。開催時刻前から優勝の喜びを分かち合おうと沢山の学生・学院関係者・校友が集まりました。原晋監督と箱根を走った黒田朝日選手、佐藤一世選手、野村昭夢選手、塩出翔太選手、宇田川瞬矢選手の5名、志貴勇斗主将等がそれぞれ優勝の喜びを報告しました。
原監督からは第101回大会では10時間40分を切っての優勝と100回大会を機に中央大学が持つ記録6連覇を狙う宣言も飛び出しました。
来年は今年箱根路を走った7名と体調不良で出られなかった選手が残り、この4月からは高校記録上位の選手も入部する予定で、黄金時代到来の期待が持てます。(文・写真 山﨑清貴)
※写真/駅伝報告会のショット(写真をクリックまたはタップすると選手名等が出ます)
100回となる記念の大会で、大会新記録となる圧倒的な強さを見せつけ、総合優勝しました!
6区から10区まで、一度もトップを譲るどころか、更に後続を引き離す圧倒的な走り。
まさに盤石の走りで、総合優勝を果たしました!
タイム
6区 野村昭夢 (3年) 0:58:14(区間2位)
7区 山内健登 (4年) 1:02:46(区間3位)
8区 塩出翔太 (2年) 1:04:00(区間賞)
9区 倉本玄太 (4年) 1:08:51(区間賞)
10区 宇田川瞬矢 (2年) 1:09:21(区間2位)
復路 5:23:12
総合 10:41:25(大会新記録で優勝)
青学が見事な走りで往路優勝を果たしました!
1区では、荒巻選手が力走。トップとは36秒差で2区、黒田選手に襷リレー。
黒田選手が区間賞を獲得する見事な走りで2位に浮上。
3区では、ここ一番に圧倒的に強い太田選手が、駒澤の注目選手、佐藤(圭太)選手デッドヒートの上かわし、見事トップへ浮上。
4区で、最後の駅伝となる佐藤(一世)選手が、2位との差を突き放し、5区へ繋ぐ。
若林選手が、区間新の走りで、往路優勝を果たしました!!
明日は、2位とは2分38秒の差をつけて復路へ臨みます。
タイム
1区 荒巻朋熙(2年) 1:01:02(区間9位)/トップとの差 36秒
2区 黒田朝日(2年) 1:06:07(区間賞) /トップとの差 22秒
3区 太田蒼生 (3年) 0:59:47(区間賞) /1位に浮上。2位との差4秒
4区 佐藤一世(4年) 1:01:10(区間賞) /2位との差 1分27秒に広げる
5区 若林宏樹(3年) 1:09:33(区間新) /2位との差 2分38秒
往路 5:18:14 往路新記録で優勝(2位との差 2分38秒)
12月10日にチームエントリー16名がすでに発表されていますが、12月29日に以下の通り往路5名、復路5名、補欠6名が登録されました。
1区 荒巻朋熙(コミュニティ人間科学部2年)
2区 平松享祐(法学部1年)⇒黒田朝日(当日変更)
3区 小原響(国際政治経済学部4年)⇒太田蒼生(当日変更)
4区 佐藤一世(総合文化政策学部4年)
5区 若林宏樹(地球社会共生学部3年)
6区 野村昭夢(文学部3年)
7区 皆渡星七(経営学部2年)
8区 田中悠登(経営学部3年)
9区 倉本玄太(コミュニティ人間科学部4年)
10区 宇田川瞬矢(総合文化政策学部2年)
補欠
松並昂勢(経営学部4年)
山内健登(文学部4年)
太田蒼生(コミュニティ人間科学部3年)
白石光星(地球社会共生学部3年)
黒田朝日(地球社会共生学部2年)
塩出翔太(教育人間科学部2年)
なお、1月2日の往路、3日の復路スタートの1時間10分前(6時50分)にメンバー変更が認められています。往路・復路合わせて6名までで、1日最大4名まで変更できます。
第100回の記念大会となる箱根駅伝の号砲まで3週間を切る中、12月14日(木)青山キャンパスで壮行会が開催されました。当日は授業優先でエントリー16選手の内10名の参加となりましたが、それぞれが箱根にかける意気込みを熱く語りました。
恒例となったチーム作戦名は『負けてたまるか大作戦』。優勝を奪還するという原監督の強い信念を感じるものがありました。
また、9月23日に開催された第30回青山学院大学同窓祭で「箱根駅伝を応援する会」が企画した『千羽鶴大作戦』。多くの校友に折っていただいたメッセージ入りの二千羽の鶴を初等部ランニングクラブの児童4名より原監督と志貴主将に贈呈されました。
2024年1月2日(火)・3日(水)は必ずやこの想いが選手たちに通じ、襷を繋いで王座奪還、7度目の総合優勝を果たしていただけると信じています。
4年ぶりの沿道応援で怒涛の声援を送って選手の背中を後押ししましょう。
(文・写真:山﨑清貴)
(原晋監督挨拶)
今回の箱根駅伝で青学駅伝チームは16年連続出場となります。監督就任20年目で4年間は出場に非常に苦労しましたが、5年目で出場を果たして翌年86回大会からはシード権を14年連続獲得しております。先ずは100回大会、最低のノルマとしてはシード権獲得。
でもシード権獲得ではすでに喜んでいただけないチームへと成長しておりますので、優勝目指して取り組んでいきたいと思います。
12月11日に今年の大作戦シリーズを発表させていただきました。「負けてたまるか大作戦」ということですが、「負けるな大作戦」だと何か受け身的な言葉ではないでしょうか。「負けてたまるか」は攻めながら勝つという積極的な言葉ではないかということで、この言葉で今年の作戦名を考えさせていただきました。
これは駅伝チームの部員たちへのメッセージとともに学生の皆さんに対してのメッセージでもあります。特に4年間コロナ禍においていろいろと学園生活で苦労したと思います。そんな中でも「負けてたまるか」という思いで学生生活を楽しく過ごされたのではないでしょうか。また4年生は就職活動で苦労もあったでしょう。人間関係で苦労もあったでしょう。でも「負けてたまるか」という思いで苦労を乗り越えてきたのではないかと思います。
駅伝チームも1年間いろんなことがありましたが、最後は志貴キャプテンを中心としてチーム一丸となって、今一強と言われる駒澤大学に対して「負けてたまるか」という思いで戦っていきたいと思っています。1月2日・3日はテレビの前で、また今年は沿道の前で大きな声をあげていただきまして応援をよろしくお願いします。
第100回東京箱根間往復大学駅伝競走のエントリー選手を発表
12月11日(月)、第100回箱根駅伝のエントリー16選手が発表されました。併せて、恒例となった原晋監督のチーム作戦名は『負けてたまるか大作戦』と決まりました。
12月14日(木)には箱根駅伝壮行会が青山キャンパスで実施されます。原監督の作戦名の理由やエントリー選手から本戦にかける決意が表明されます。また、9月23日に開催された第30回青山学院大学同窓祭で、多くの校友皆様に折っていただいたメッセージ入りの心温まる鶴を千羽鶴にして2セット完成させました。当日は初等部陸上競技部女子部員8名より原監督、志貴主将に手渡されます。是非ご参加ください。
日時:2023年12月14日(木) 12時40分~13時10分
場所:青山キャンパス ガウチャー礼拝堂前
(エントリー選手16名)
小原 響(4年 国際政治経済学部)
倉本 玄太(4年 コミュニティ人間科学部)
佐藤 一世(4年 総合文化政策学部)
松並 昂勢(4年 経営学部)
山内 健登(4年 文学部)
太田 蒼生(3年 コミュニティ人間科学部)
白石 光星(3年 地球社会共生学部)
田中 悠登(3年 経営学部)
野村 昭夢(3年 文学部)
荒巻 朋煕(2年 コミュニティ人間科学部)
宇田川瞬矢(2年 総合文化政策学部)
黒田 朝日(2年 地球社会共生学部)
塩出 翔太(2年 教育人間科学部)
皆渡 星七(2年 経営学部)
平松 享祐(1年 法学部)
世田谷246ハーフマラソン、トップ3を独占(2023.11.12)
4年ぶりの有観客で開催された第18回世田谷246ハーフマラソンは、朝から底冷えのする寒さと小雨混じり空模様で、選手には厳しい条件となりましたが、午前8時30分、参加した約1,800人のランナーが一斉にスタート、駒沢陸上競技場を後にしました。
このハーフマラソンは競技場を起点に国道246号線、多摩川沿い、多摩川堤通り、目黒通り等の主要道路を駆け抜け競技場に戻ってくる起伏の多いコースとなっています。
箱根駅伝を前にした各大学の駅伝チームも選考レースを兼ねる重要な大会だけに本学をはじめ駒沢大学、明治大学、中央大学、創価大学、法政大学、日本体育大学等の強豪校が参加しました。
スタート後、例年はポイントごとに途中順位を競技場内にアナウンスしていますが、今年はなくレース展開が分からない状況のまま観客は競技場に入ってくる選手を待つばかりです。1時間後、ゲートに最初に飛び込んできたのはグリーンのユニフォーム。少し遅れて入ってきた2人の選手もグリーンが続き、一気にボルテージが上がりました。
結果は、出雲駅伝でデビューを果たしハーフマラソン初挑戦の鳥井健太選手(1年)が1時間2分35秒の好タイムで優勝を飾りました。16秒遅れの塩出翔太選手(2年)が2位、その1秒後に白石光星選手(3年)が3位に、いずれも2分台でゴールしトップ3を独占しました。また10位以内に6人が入ったことは大きな収穫となりました。全日本大学駅伝準優勝で上昇気流に乗ってきただけに箱根駅伝は期待が膨らみ楽しみになってきました。(陸上競技部ホームページ競技結果をご覧ください)
今後は11月22日(水)にMARCH対抗戦が町田GIONスタジアムで開催され、11月28日(火)から12月4日(月)まで箱根駅伝選抜強化合宿が千葉県富津市で実施されます。そして、2024年1月2日(火)・3日(水)に開催される第100回箱根駅伝記念大会では、多くの校友皆様に応援拠点に集合いただき声援を送っていただきますようお願いいたします。
(文・写真 山﨑清貴)
新生「全日本大学駅伝を応援する会」が始動
選手も声援に応えて準優勝
2023年度から「全日本大学駅伝を応援する会」が青山学院校友会、「箱根駅伝を応援する会」の皆様のご指導で立ち上りました。
今までは、青山学院校友会あいち支部、三重県支部、岐阜県支部の東海3支部の協力で応援してきましたが、今年度から「全日本大学駅伝を応援する会」が一本化され、校友会本部より支援金も頂き、校友一同応援を頑張って参ります。
2023年11月5日(日)、4年ぶりにコロナ禍から解放され、「全日本大学駅伝」の沿道応援がオッケーとなりました。当日は晴天に恵まれ、11月だというのに最高気温24度まで上がり、選手たちには過酷なレースとなりました。
スタート前には青山学院校友、青山学院大学父母会、青学ファンが集まり熱気満々、応援に燃えました。1区から7区まで校友・父母会のフレッシュグリーンの幟旗と声援で背中を押され、選手もそれに応えて2位で8区に襷を繋ぎました。
8区ゴールの手前では、応援団、チアリーダー、吹奏楽が応援する前でアンカー田中悠登選手が青学生らしく、かっこよくサングラスを外して青学応援エリアに投げるシーンも。青山学院大学、國學院大学、中央大学の準優勝争いに勝つ!と自信の笑顔を見せてラストスパート。接戦を制して5秒の差を付け準優勝を果たしました。
その後恒例の「勢乃國屋」さんで慰労会が開催され、選手、部長、監督、コーチ、理事長、学校関係者を囲んで、名物伊勢うどんや手こね寿司をいただきながら(選手の皆さんには、特別に松坂牛焼肉がつきました)和気藹々と準優勝の喜びに浸り、「箱根駅伝は優勝だ!」とカレッジソングを熱唱して解散となりました。
「青山学院大学駅伝を応援する会」発足初年度で皆様には行き届かなかった事が多々あったと思います。ご容赦ください。これからも、皆様のご指導宜しくお願い致します。
全日本大学駅伝を応援する会
会長 押谷 浩一
(写真提供:全日本大学駅伝を応援する会、愛知県父母会、箱根駅伝を応援する会)
――「第55回全日本大学駅伝」を終えて――
“名古屋大作戦”で挑んだ「第55回全日本大学駅伝」は、概ね成功の準優勝の第2位にて終了しました。1位とは3分34秒の差がありましたが、2区を走った黒田朝日選手の区間新記録を含め、各区間で大きな崩れもなく終了することが出来ました。確かに課題はあるものの、次回の「第100回箱根駅伝」に向けてチームの体制は、段々と整いつつある感触が大であるといえそうです。尚、今大会では下記の写真にありますように、岐阜、愛知、三重の3支部の「全日本大学駅伝を応援する会」の校友と、「父母会」の皆様の熱い応援に選手が応えてくれました!応援本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
2023年11月6日
青山学院校友会「箱根駅伝を応援する会」 会長 柳田武好
2023.10.9 更新
学生三大駅伝の初戦・出雲駅伝は5位
第35回出雲駅伝(6区間45.1キロ)。5年ぶり5度目の優勝に挑んだ本学は、1区でトップ差39秒と出遅れ、2区・4区で区間記録を取ったものの、その差が最後まで響いて5位の結果に終わりました。
第1区 |
第2区 |
第3区 |
第4区 |
第5区 |
第6区 |
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野村 昭夢 |
黒田 朝日 |
佐藤 一世 |
山内 健登 |
鳥井 健太 |
鶴川 正也 |
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23:46 |
7 |
39:32 |
2 |
1:04:24 |
4 |
1:21:59 |
3 |
1:41:04 |
4 |
2:11:28 |
5 |
23:46 |
7 |
16:08 |
1 |
24:52 |
4 |
17:35 |
1 |
19:05 |
10 |
30:24 |
8 |
上段:選手氏名 中段:通過記録・順位 下段:区間記録・順位
三大駅伝第2戦は、11月5日(日)開催の全日本大学駅伝です。巻き返しに期待して
皆さんで声援を送りましょう。
「箱根駅伝を応援する会」AOYAMA GREEN FESTIVALでイベント開催(2023.9.23)
4年ぶりのリアル開催となった第30回青山学院大学同窓祭は、朝から小雨混じりの空模様となりました。一時はどうなるのかと心配しましたが、徐々に回復に向かい「箱根駅伝を応援する会」のブースも一時避難の建物内から、いちょう並木のガウチャーホール前に移動。
2024年1月2日・3日に開催される、記念すべき第100回東京箱根間往復大学駅伝競走の号砲まで3ヵ月弱と迫りました。ここ3年間はコロナ禍で沿道での応援が自粛されていましたが、4年ぶりの再開が見込まれています。そこで、今回同窓祭に出店して沿道応援の強化を呼びかけるキャンペーンを実施することになりました。
来場者の皆様には、7度目の総合優勝を祈願して千羽の鶴を折って応援メッセージを寄せていただくというイベントです。
お陰様で、目標をはるかに超える折鶴と、紙面を埋め尽くすメッセージをいただきました。多くの校友のみなさまとちびっ子たちに感謝申し上げます。今や国民的行事として定着した箱根駅伝への関心度は高く、「いつも○○で応援しています」の声も多く聞かれ、このイベントを通して沿道応援の強化に繋がるものと感触を得ました。
来年1月2日・3日は、「オール青山」の結束力で心を一つにして沿道をフレッシュグリーンの幟旗を連ね、選手たちに力強い声援を送り背中を押しましょう。
応援拠点フレッシュグリーンの幟旗を目指して、集え!沿道に
折鶴は千羽鶴にして12月中旬の箱根駅伝壮行会で、当会会長より志貴主将に贈ります。
また、願いを込めた応援メッセージは町田寮に早速届けました。
(文・写真 山﨑清貴)
2004年に勤めていた中国電力を突如退職して、4月に青山学院大学・陸上競技部長距離ブロック監督に就任した原晋監督。当時、妻の美穂さんは「夫婦で東京の寮に住み込もう」と言われ、寝耳に水だったと言います。
それから19年が経ち、300名近い卒業生を送り出し、新入生を迎え入れてきた寮母・美穂さんは学生から慕われる「おかあさんのような存在」。時には相談に乗り、時には自分で考えさせる力を身に付けさせて社会に出ても通用する人間を育ててきました。
そんな美穂さんに寮母としての役割や学生達とのかかわりを語っていただきました。
本日はよろしくお願いいたします。先ず1日の決まったスケジュールがあれば聞かせてください。
寮母の毎日のスケジュールは、まず、みんなの朝ごはんですね。寮には大量の食事を作る大きな施設がないので、相模原キャンパスの学食からケータリングでドーンと送ってきていただいています。それが届くのが大体6時から6時30分位の間で、その間に私も食堂に下りてお米とお茶等を用意します。それを確認して朝練習が終わるまでの間に食事の配膳をするというのが1日の最初の仕事ですね。
学生は全員練習していますので練習時間に合わせてという感じです。差し入れも結構いただいたりしていますので、フルーツを切ったりとか、今日はたくさん走っているからボリュームが足らないと思ったら解凍していたお肉を焼いておくこともあります。みんなすごく喜びますね。学生が「いただきます」をしたら、自室に戻って原監督の朝食の用意をします。
お米はどの位炊くのですか。
1食につき3升ではちょっと足りないので、4つの炊飯器をフル稼働しています。昼食は自炊している学生もいるので1升位はなくなっちゃいます。大学に行く学生は学食で食べますが、4年生にもなるとほとんど大学には行かないで寮にいますので、外食したり、自分で作ったり、総菜だけを買ってきてご飯食べたりしていますね。「ご飯はいつでもあるよ」と伝えています。お蔭様でお米も沢山差し入れをいただいているので、美味しい出来立てのご飯だけは常時食べられるようにしています。
買い物はどうしていますか。
夕食までの空いている間に、毎日ではないですがトイレットペーパー、ボディソープ、シャンプー等なくなるのが速くて1週間に1・2回位は買い出しに行きます。届けてもらうものも中にはありますが、かなりの量を購入するので車を運転して行きます。買い過ぎてお店の人には不審者だと思われていますね(笑い)普通に毎日やることはそういうことです。
夕食の準備はどうですか。
夕食の時間はその曜日によって少しずつ変わりますが、下準備をします。夕食は1年生が始まる20分前に集まって一緒に配膳することになっています。私はその配膳がすぐできるようにしておいて、学生たちが「いただきます」をするまで食堂に居て、夜は終わりです。
食べた後の片付けは各自ですか。
片付けは各自食器を水で流して、1年生が翌日のために食器を片付けます。毎日やることはそんなところですが、細かいことを言ったら何かしらでてきます。誰かが病気になったとか、急に水が詰まっただとか、トイレが詰まったと言われると大学に連絡して修理を依頼したりしています。今は電球がLEDになったから良いものの、前は電球が切れたら買いに行っていました。
過去に町田寮がテレビで紹介されていた時に、美穂さんは本当に忙しく動いて、でも笑顔を絶やさない素晴らしい笑顔だなぁ、といつも思っていました。
忙しいと言うよりも、学生とかかわるのが仕事だと思っています。楽しく寮生活を送ってもらうとか何かあったりした時は頼ってもらうとかするのが必要だと思っているので、喋っているだけで結構時間が経ってしまいます。ここで喋って、あそこで喋ったりしている間に、「あっ!夜ご飯の支度しなきゃ・・」という日も結構あったりするんですよ。
学生たちは不安だから美穂さんにちょっとでも関わっ
てもらうと安心するのではないでしょうか。
そうですね。特に1年生は最初の頃はちょっと分からないと
ころがあるので、気を付けて見て「何か困っていることはあ
るかな」と考えながら接するようにしています。
美穂さんは何と呼ばれているんですか。
「奥さん」と呼ばれています。最初は「奥さんっておかしいですよね」、みんなに奥さんと呼ばれたら「誰の奥さんよ?という感じじゃないの」と保護者から言われたことがあるんですよ。
夫が最初監督になった時に、学生が監督と言いづらかったみたいです。学生時代と社会人時代に駅伝選手を経験はしていたものの、サラリーマンから36歳の若さで初めて監督になったこともあって、多分、その時いた学生が「この人、何と呼ぼうかな」ってなったのではないかと思います。いきなり「監督です」って来られて「監督?」「本当に出来るの?」とあったのかもしれないです。それで、最初学生たちは監督のことを「原さん」と呼んでいましたよ。私も原さんじゃないですか。なので「何と呼びましょうか?」と言われたのですが、おそらく「原さんの奥さん」からそのまま「奥さん」になっちゃったのかな(笑い)っていう感じですね。
先ほども出ていたのですが、料理のことを何点か伺いたいと思います。
選手たちの馬力を作るのに、意識的に摂るようにしている食材は何かありますか。
こういう食事をこう摂ったらいいと講義をしてくれる方がいますが、メニューは学食に任せています。一番は白米とか玄米ですね。お米を1食300g以上は摂りなさいと言います。やはり炭水化物。学校の行き来で10㎞、グラウンド・キャンパス内での練習や朝練習でも同じくらいの距離を糖分を使って走りますので、お米の摂取量はすごいです。最近はお米の減りが激しくて。秤に乗せて「俺は300g。あっ!ぴったりだ」と言いながら楽しんでいます。みんな研究熱心で疲労回復にはブロッコリーがよいとか納豆、緑黄色野菜がよいとか、学生自身が意識的に摂っています。
好き嫌いがあると思いますが。
出されたものは全部食べる。それは基本ですね。一応、学食もバランスを考えている食事だと思いますが、ただそれがアスリートのためなのかなと思うとちょっと違う点もあると思いますが。食事は好き嫌い無しに食べないと栄養素が全部摂れないので、食べなさいとは言っていますね。美味しいフルーツが差し入れで沢山送られてきます。朝はフルーツがついてこないので、なるべくフルーツでビタミンCを摂るようにしています。本当に皆さんから差し入れをいただいて支えられていると思っていますので、どうやって喜んで食べられるかを考えながらやっています。
レースの前日の食事は特に配慮していますか。
レースの前日は脂っこいとんかつみたいなものは避けた方が
良いと思いますが、学食にお任せしているので・・。もし、
こちらで作るようになれれば、そういうことを考えられたメ
ニュー作りをしていきたいなと思いますけれど。
学生は嫌いなものも全部いただきますか。
ぶつぶつ言いながらも食べています。でもいやなものは嫌み
たいですよ。鼻つまみながら食べていますけど。卒業生が毎
日トマトを食べるのが苦痛だった」と言っていましたが、そ
れも良い思い出なのではないでしょうか。
嫌いなものも好きになったということがありますもの
ね。
そうですね。この間、九州の方から高菜を送っていただい
て。高菜を炒めたら初めて食べて美味しいと言った東北出身
の学生がいました。全国各地から食材をいただきますので初
めて食べたという学生もいます。
選手たちはプライベートの悩み事等相談してくることはありますか。
相談というよりは、私一緒にいるので、ご飯の時の様子とかもありますし、配膳の時に一緒に話しながら、また学生同士で話をしている時に、何かおもしろそうな話だと一緒に話の中に入っていって話をするという形ですかね。将来のことについて、「こういう仕事をしてみたいんですよね」と言う学生もいますね。
深刻にちょっと話がありますという感じではなくですか。
そうですね。みんなで話すか、もしくは私が結構食堂に一人でいる時にフラッと入ってきて「こういう風に考えているんですよ」とか言うような学生もいます。
美穂さんがうまく心をつかんで学生に対してよくわかって気持ちを掴むから、話し易いし何かあったら相談しようかなといつもみんなにあるのだと思います。特別にではなく。何かあったら相談しようと思うのがとても大事だと思うのですよね。
家に帰ったらお母さんがいて、何となくお母さんと話すという感じですね。相談とかではなくて、気軽に話ができればいいなと思っています。話の中で「あれ、これちょっとおかしいかな?」と思うことは伝えればいいし「もっとやればいいんじゃないの」と言うことがあったら言ってあげればよいと思います。どちらかというと、私から押し付けるのではなく、何かを聞いて、その聞いたことに私の意見を言うような形にしたいと思っています。
美穂さんから言うのではなく学生の方から言わせるようにしますか。
最初は、相手に言わせておいて「あれちょっとこの子の考え違うかな」と思うことはありますが、それはそれで言わせておきます。4年生になってくると段々大人の考え方だったり、陸上部として、また部員としての責任だったり、チームで動くということに対してのことだったり考え方が修正されていったりするので。最初からこうだよ。と言っても意味が分からないので、そこは自分で考えてもらって、考えるための助言みたいなものはしていくようにはしたいと思っています。
下級生と上級生に対しては、私は接し方が少し違うかもしれません。4年生になったばかりの時に、急に奥さん厳しくなって怖かったと言われたことがあって。「4年なったらそんなこと言ったらだめだし、ちゃんとやりなさい」とか多分言ったと思います。卒業した後に「奥さん4年生になった途端に恐くなった」と言われました。4年生にはちょっと厳しめに当たります。
掃除は先輩後輩隔てなく実施しているようですが、お手伝いすることはありますか。
上級生と下級生で2人1部屋の部屋チームになっています。上級生が部屋長で、部屋チーム単位で掃除が決まっています。食堂担当、玄関ロビー担当、浴室担当となっていて平等にまわってきます。
学生が基本やっています。また、1年生だけがやるという仕事はあまりないですね。先輩が基本教えていくという形をとっています。
見てないようだけれどちょっと見て、配慮するというかお手伝いするという感じですか。
「こうなったんですけど、どうしましょうか?」と相談されると一緒にやります。
寮は自分たちの生活の場なので、大掃除は1年に2回位やるシステムになっていて、その時は全員で集まって「一斉のせい」で行います。いつもやらない洗濯機の下とか、そういうところも全部やります。洗濯機が寮に8台ありほとんどフル稼働しています。洗剤をきちんと洗濯槽の中に入れないと周辺がべとべとになったりするんですよね。寮長がいるので、基本私が気になっていても、寮長に言ってもらいます。また寮長は、毎日食事の始まる前に「何かありますか?」って聞いてきます。何もなければ「いいよ」と言いますが、気になっていることがあったりすると「こんな感じだから」と言うと、寮長が自分の言葉でみんなに伝えます。基本、学生に回してもらうような形にしています。
寮長は社会人になって良い経験になりますよね。自分だけではなくて周りを見るという経験をしていますね。
家でも今は大体ひとり部屋ですよね。このようなプライベートがないような所で、高校の寮生活を経験している学生は抵抗なく生活に入れますが、自宅からの学生は寮生活に慣れてないから、公共の場でやっていいことといけないことも徐々に分かってきます。例えば、食事の時間が7時からだったら7時2分とかに来てもすでにみんな待っているわけですよ。「いただきます」が出来なくで「なんで遅れたの」と言われ、そこで時間の大切さが分かってきます。なかなか出来ない経験をしているのかなと思います。
それぞれのメンタルヘルスをどのように支えていますか。学生たちが落ち込んだ時の配慮や言葉かけについて伺いたいです。
そこは実力の世界なので、こういうふうなアットホームな和気あいあいでありながら、勝負の
世界なので、そこはみんなも分かっています。ただ逆にですね。走れる子が「俺は、走っている
から良いだろう」と寮の規則を守らないなど、そのようなことをしたら絶対にいけないと思いま
す。走れる学生がマウント取るみたいな感じになるということはいけないと思います。
ここの寮は、学生寮として楽しい4年間だったなという思い出を作って欲しいです。また、必ず平等に日常生活を送って欲しいですね。後は勝負の世界だから。平等だから4年生は全員走れるよということではなくて、強ければ1年生が走ります。そこは、勝負の世界は勝負の世界として考えています。
生活しながらそういうことではないとだんだんと身についてくるんですね。
とにかく一生懸命やるということが重要って言うのは、監督も私も同じ考え方です。一生懸命にやって結果が出なかった学生に対しては、「何で走れないんだ」とか、「もうちょっと速く走った方がいいんじゃないの」とか、それは仕方ないことなので言いません。たださぼっていて走らない学生に対してはもう少しプッシュしていかないといけないとは思います。
うまく気持ちの切り替えが出来ず走れない学生とさぼっていて走らない学生については分かりますか。
いろいろですけれど。私たちも19年経っていますので、だんだんそういうことが分かってきています。その子の能力というものがあって能力がものすごく高い子は、たとえば二日前に走れば、頑張ってきた子を追い抜いたりするようなことがあるとするじゃないですか。そうすると、負けた子ではなくて勝った子に対してあなたは何でそれ位しか走れないのとは言いますよね。こっちの子よりも走れていても、そういうところは見極めています。
自分の時間が少ないと思いますが、気分転換とか自分時間がありますか。
なるべく作るようにしています。最初の頃はいつが終わりなのだろうと感じていました。これは強制的に作るしかないと思っています。ここにいるとインターホンで呼ばれて対応したり、その他のことをしたりして1日終わってしまうので、この時間は絶対に外出して「私はいません」という時間にすることがストレス発散かなと思います。
最後に青山学院の校友の皆様に箱根駅伝に向けてメッセージをお願いします。
学生は箱根駅伝に向けて毎日努力しています。「皆さんに応援されていることが、選手
にとっても私たちにとっても一番のモチベーションになります」。箱根駅伝の当日、「幟がたくさ
ん立っていました」と走った学生が報告してくれます。それが応援というか、力になって頑張っ
ていると思いますのでこれからも末長く応援していただければと思っています。
(インタビュアー・文 宮木初枝、写真 山﨑清貴)
夏真っ盛りの7月22日(土)、「箱根駅伝を応援する会」幹事会有志5名で長距離ブロックの練習見学のため相模原キャンパスを訪れました。
夏場は暑さを避けるため練習時間は夕方からとなりましたが、普段の練習とは異なった夏季合宿を直前に3000mタイムトライアルのメニューが組まれていました。午後5時から選手たちが徐々にグラウンドに集まり始め、それぞれがウォーミングアップを行ってレースに備えます。
午後6時レースがスタート。400mトラックを7周半、ハイペースでレースは展開し、あっという間にレースは終了しました。結果は黒田朝日選手(2年)が他の選手を大きく引き離してゴール、自己ベストを記録する選手も多くいて前期の締めくくりとして成果が出たようです。レースにはOBでGMO所属の下田裕太選手と岸本大紀選手も飛び入り参加して後輩たちと一緒になって走っていました。また、相模原市の本村市長(経済卒)もキャンパスを訪れて選手に激励を送っていました。
短時間の見学ではありましたが、さまざまなシチュエーションに恵まれて豊かな時を過ごすことができ、参加者は大満足でキャンパスを後にしました。
(文・写真:山﨑清貴)
「箱根駅伝を応援する会」会長挨拶
「学生3大駅伝」の登竜門として位置づけられている「男鹿駅伝2023」が、6月24日に秋田県男鹿市で開催されました。このレースで本学駅伝チームは、大会新記録である3時間14分43秒で優勝しました。誠におめでとうございます!
新チームとしてこの優勝は、秋シーズンに向けての自信と確かな手応えを掴んだかと思われます。これからの日々の練習にも、一段と力が入ることが期待されますね。
2023年6月26日
青山学院校友会「箱根駅伝を応援する会」
会長 柳田武好
本学硬式野球部が、東都大学春季リーグ優勝に引き続き「全日本大学野球選手権」においても、18年ぶり五度目の優勝を果たしました。おめでとうございます。
この野球部日本一の報は、本学陸上競技部長距離ブロックの選手達も祝福すると同時に、大きな刺激と励みとなったことでしょう。
そして、記念すべき「第100回箱根駅伝」向けて、王座奪還を目指す日々のトレーニングと走り込みに、今まで以上に力が入ってくることが期待される次第であります。
また、今大会での応援団とブラスバンド&チアリーディングチーム、多くの学生、校友といっしょに青学らしいスマートな応援で、選手達に勇気と更なる力を与えたことと思います。今大会を通じて、この応援の力の重要性を改めて実感させて頂きました。
われわれ「箱根駅伝を応援する会」も、箱根駅伝を含めた大学3大駅伝において今迄以上に選手達の力を更に引き出す応援活動を推進して参りますので、引き続き校友の皆様もお力添えの程、よろしくお願い申し上げます。
2023年6月11日
青山学院校友会「箱根駅伝を応援する会」
会長 柳田武好
(撮影/山﨑清貴)
第102回関東インカレが5月11日(木)から5月14日(日)までの4日間、相模原ギオンスタジアムで開催されました。
観戦に訪れた最終日は生憎の荒天のコンディションにも関わらず、スタンドは各大学の陸上ファンが駆けつけて応援を送っていました。
朝一番で行われたハーフマラソンでは本学から3名の選手が出場しましたが、残念ながら入賞を果たすことができませんでした。
続く3000mSC決勝では小原薫選手と黒田朝日選手が他大学の選手を大きく引き離し、見事ワンツーフィニッシュでゴールを駆け抜けました。その後行われた男子1部優勝者のタイムよりも6秒から8秒ほど速いタイムで、2選手とも大会記録となりました。
5000m決勝に出場した鶴川正也選手はゴール間際で接戦となりましたが日本人選手トップの3位入賞を果たしました。
初日の10000mタイムレースでは佐藤一世選手が日本人選手3位の6位入賞、3日目の1500m決勝では宇田川瞬矢選手と山内健登選手がワンツーフィニッシュでゴールしました。
(陸上競技部ホームページ競技結果をご覧ください)
今後は多くの大会や記録会、夏季強化合宿等を通して箱根駅伝のV奪還に挑みます。機会あれば是非応援に競技場に足をお運びください。
(陸上競技部ホームページ今後の予定をご覧ください)
~短距離ブロック女子選手も大躍動~
本学陸上競技部は長距離ブロックだけではありません。
短距離ブロックの女子1部では最終日400mハードル、800m、4✕400mで優勝を果たし、前日の三段跳びでもこの種目で初優勝を飾り、4種目で優勝を果たしました。今後青学陸上女子の活躍に目が離せません。
(文・写真:山﨑清貴)